自宅の安全対策と一言で言っても、寝室、リビング、お風呂や洗面所など、場所によって必要な対策は異なります。今回の記事では、寝返りを始める時期に注意が必要な寝室でのケガ・事故とこれに対する安全対策を解説します。
寝室で発生する事故例と対処法
寝室の事故例
寝返りを始めた赤ちゃんは、動きが増えるため思わぬ事故が発生しやすくなります。特に、ベッドや布団から転落することが多く、クッションやぬいぐるみなどが転落を助長する原因となることもあります。また、ぬいぐるみや布団で口や鼻が塞がれることで窒息リスクも高まります。大人用ベッドを避け、赤ちゃん専用ベッドの使用や安全対策を行うことで、事故を防ぎやすくなります。
ベッドからの転落
寝返りをうった際にベッドから落ちてしまうことが多いです。転落すると大きなケガにつながる可能性があります。
布団やぬいぐるみでの転落
足場となり得る布団やぬいぐるみが転落を引き起こすこともあります。
ぬいぐるみ・布団での窒息
口や鼻がぬいぐるみや布団で覆われ、窒息のリスクが高まります。
ベッドと壁の隙間に挟まる事故
ベッドと壁の隙間に赤ちゃんが入り込むと、窒息のリスクが高まります。
大人用ベッドからの転落事故
大人用ベッドは赤ちゃんの寝る場所として適していません。落下のリスクを避けるためにも、専用のベビーベッドを使用することが推奨されます。
マットレスで顔が埋まることによる窒息
柔らかいマットレスは、赤ちゃんの顔が埋まりやすく、窒息の危険があります。固めの寝具を選びましょう。
寝具で顔を覆われることによる窒息
掛け布団やシーツが顔にかかることで、呼吸が妨げられる場合があります。
安全対策として準備すること
事故の多くは転落や窒息に関係しています。赤ちゃんの成長に合わせて以下の対策を講じ、安心できる環境を整えましょう。
対策①大人用ベッドを使わない
赤ちゃんには高さがあり危険な大人用ベッドよりも、ベビーベッドや専用のスペースを確保してあげると、快適で安全な睡眠が実現します。
対策②ベビーベッドの柵の利用
ベビーベッドは、柵を閉めておくことで転落リスクが下がります。特に、夜間や目を離すタイミングでの転落を防ぐ効果があるため、しっかりと利用しましょう。
対策③見守りカメラの設置
別室にいても赤ちゃんの様子をチェックできるため、安心のためのツールとして取り入れてみるのもよいでしょう。
対策④窒息対策
掛け布団:掛け布団やシーツは避け、寝具は最小限に。温度調整は服装でするようにしましょう。
うつぶせ寝:赤ちゃんを仰向けに寝かせることで、うつぶせ寝による窒息のリスクを軽減できます。もしうつぶせになってしまった場合には、すぐに正しい姿勢に戻してあげましょう。
寝室は目の届きにくいため、起きそうな事故には注意しておきましょう
目が届きにくい寝室での事故は念入りに対策しておくことで、事故を未然に防げるようにしましょう。
この記事は、民間の保健師が監修を行っており、 医療や健康に関する情報が含まれています。
しかし、この記事の情報は一般的な知識やアドバイスを提供するものであり、必ずしも全ての状況や個人に当てはまるとは限りません。
そのため、この記事の内容を参考にする際には、信頼できる医療機関やかかりつけの医師に確認し、 専門家の指導を受けることをお勧めします。