離乳食を食べ始めると、思ったように食べてくれなかったり、逆に食べ過ぎてしまったりと、不安に思うことが多いですよね。赤ちゃんの食事はうまくいかないことはよくある悩みのひとつです。今回の記事では、赤ちゃんの離乳食を食べる量に関する悩みを一緒に解消しましょう。
離乳食を食べない場合にはどうする?
理由①:食べにくいと感じている
赤ちゃんにとって離乳食は初めての食感や味のため、固すぎたり、温度が不適切だったりと口にするのが難しいと感じることがあります。
対策:最初は滑らかなペースト状で、舌でつぶせる柔らかさのものから始めましょう。温度も母乳やミルクに近い人肌程度にすると、安心して食べやすくなります。忙しい日でも少量ずつスプーンの先に乗せ、ゆっくり食べさせてましょう。
ただし、5~6か月頃、離乳食を食べ始めた頃には「押し出し反射」「哺乳反射」といってスプーンを舌で押し出そうとする反射が残っていることもあります。離乳食を食べない原因のひとつであるため、無理してすすめないことも大事です。
理由②:周りが食べる環境になっていない
赤ちゃんは家族が楽しそうに食べる様子を見ることで「食べること」に興味を示しやすくなります。周りが忙しいときには、その雰囲気を感じられないこともあります。
対策:可能な範囲で赤ちゃんと一緒に食事を取り、赤ちゃんが食べている間は静かな環境を整えて集中できるようにしましょう。周りが楽しく食事をしている雰囲気を伝えられると、赤ちゃんも食べることに対して積極的になります。
理由③:空腹になっていない
授乳やお昼寝の直後などに離乳食を与えると、空腹でないために興味を示しにくいことがあります。
対策:離乳食を進める際には、「うまくいかなければ授乳」という柔軟な流れを大切にしましょう。そのためには、食事の時間にちょうどお腹が空くよう、お昼寝や活動時間との調整をすることも大切です。生活リズムは無理のない範囲で少しずつ調整しながら、赤ちゃんに合った方法を試してみてください。
離乳食を食べ過ぎてしまう場合にはどうする?
理由①:食べるペースが速すぎる、あまり噛まずに食べている
赤ちゃんが夢中になって食べるうちに、ペースが速くなり、しっかり噛まずに次々と食べ物を口に入れることがあります。この場合、満腹と感じる前にたくさん食べてしまうことがあるため、食べ過ぎる原因となります。
対策:一口食べるごとに、赤ちゃんに「美味しいね」「ゆっくり食べようね」と声をかけて、ゆっくり食べられるようにしてあげましょう。スプーンで一口ずつあげたり、少し間を取ったりすることで、赤ちゃんが自然に満腹と感じる時間を作ることができます。
理由②:満足感に気づかず、あるだけ食べてしまう
赤ちゃんは、自分が満腹だと感じるまで少し時間がかかります。そのため、満腹と感じる前にたくさん食べてしまうことがあるのです。あまり噛まずに飲み込んでいると、満腹中枢が働きにくくなります。
対策:まず、離乳食の量を決めておき、それ以上はおかわりしないようにすることが大切です。食べ終わった後に少し時間を置き、「もうお腹いっぱい」と感じる時間を持たせてあげると、無理なく満腹感を覚えやすくなります。もしおかわりをせがまれる場合は、水やお茶を少しずつ飲ませてみて、食後の満足感をサポートしてあげましょう。
試行錯誤しながら満足感を与えることがポイント
食べない場合も、食べ過ぎてしまう場合も、試行錯誤し、赤ちゃんが満足できるように工夫してみましょう。
この記事は、民間の保健師が監修を行っており、 医療や健康に関する情報が含まれています。
しかし、この記事の情報は一般的な知識やアドバイスを提供するものであり、必ずしも全ての状況や個人に当てはまるとは限りません。
そのため、この記事の内容を参考にする際には、信頼できる医療機関やかかりつけの医師に確認し、 専門家の指導を受けることをお勧めします。