自宅の安全対策と一言で言っても、寝室、リビング、お風呂や洗面所など、場所によって必要な対策は異なります。今回の記事では、つかまり立ちを始めるころに注意が必要なキッチン・ベランダでのケガ・事故とこれに対する安全対策を解説します。
キッチン・ベランダで発生する事故例と対処法
キッチン・ベランダの事故例
赤ちゃんは好奇心旺盛で、動くものや色のあるものに触りたくなります。特につかまり立ちを始める時期には、これまで届かなかったところに手が届くようになり、今まで以上に気をつけなければならないことが増えます。
実際に、赤ちゃんがキッチンやベランダで経験することが多い事故について考えてみましょう。
【キッチン編】
キッチンでは、誤飲・ケガ・やけどが発生する可能性があります。
- 洗剤・漂白剤の誤飲
- 赤ちゃんは手に取ったものをそのまま口に入れる傾向があります。洗剤・漂白剤に手が届いてしまうと誤飲の危険性があります。
- 包丁やナイフでのケガ
- 包丁が入っている扉を開けて、包丁で遊んでしまうことも十分に考えられます。
- コンロ、グリル、電気ケトル等でのやけど
- 調理後、熱くなっているコンロやグリルに触ってやけどの危険があります。また電気ケトルのコードを引っ張ってしまい、中に入っているお湯でやけどする可能性があります。
【ベランダ編】
ベランダに一人で出られないようにすることは当然ですが、一緒にベランダに出ていたとしても、危険はたくさんあります。
- 窓やベランダからの転落
- 赤ちゃんがベランダにある手すりや物に登ろうとすると、転落の危険が高まります。特に、ちょっとした踏み台になるようなものがあると、赤ちゃんがそこに登ってしまうことがあるため注意が必要です。
- ケガ・誤飲
- ベランダで植物を育てている方は要注意です。赤ちゃんが動き回って鉢やプランターを倒してケガをしてしまうことや、土や小石、肥料などを口に入れてしまう危険もあります。
安全対策として準備すること
キッチンやベランダは少しのケガでは済まない重大な事故に発展する可能性があります。
そのため、キッチンやベランダは常にママ・パパが見守ることが必要です。それが難しい場合は、ベビーサークルやベビーゲートを使用して勝手に歩きまわれないようにする、誤飲する可能性があるもの、危険物はそもそも手の届かない場所に置くなどして、事故を未然に防止しましょう。
また、キッチンでは、赤ちゃんが手の届く範囲の扉には、後づけでロックをかけられる商品(ベビーガード、チャイルドロック等)を使うことも有効です。
ベランダがなくても、ソファを踏み台にして手が届く窓がある方は、窓が開けられないように補助錠を付けておくと安心です。
行動範囲が広がるため、家中を気をつけるつもりでいましょう
どんどん行動範囲が広がってくるため、家の中全体を赤ちゃんのために安全対策するようにしましょう。
※この記事は民間の保健師が監修を行っており、 医療や健康に関する情報が含まれています。
しかし、この記事の情報は一般的な知識やアドバイスを提供するものであり、必ずしも全ての状況や個人に当てはまるとは限りません。
そのため、この記事の内容を参考にする際には、信頼できる医療機関やかかりつけの医師に確認し、 専門家の指導を受けることをお勧めします。