自宅の安全対策と一言で言っても、寝室、リビング、お風呂や洗面所など、場所によって必要な対策は異なります。今回の記事では、つかまり立ちを始めるころに注意が必要なリビングでのケガ・事故とこれに対する安全対策を解説します。
リビングで発生する事故例と対処法
リビングの事故例
つかまり立ちを始めた時期から注意が必要
赤ちゃんがつかまり立ちを始める頃には、リビングでの事故リスクが大幅に増します。好奇心旺盛で手が届くものに興味を示し、動きも活発になるため、以下のような事故が発生しやすくなります。
- ドアに手を挟む
つかまり立ちをしながらリビングのドアや引き出しに触れることが増えますが、この時にうっかり手を挟んでしまうことがあります。ドアが閉まる際に指や手を挟んでしまうと、大きな痛みやけがを引き起こすことがあるため、特に注意が必要です。 - つかまり立ちをして転倒
ソファやテーブルなどに手をかけてつかまり立ちをすると、足元が不安定なため転倒しやすくなります。赤ちゃんは足の力がまだ弱く、頭が大きくバランスが取りづらいため、バランスを崩して転倒し、頭や顔をぶつけてしまうことがあります。こうした転倒事故は頻繁に起こりやすいので注意が必要です。 - ソファから転落
ソファに登ろうとするうちに、バランスを崩してそのまま転落するケースがよく見られます。ソファは少し高さがあるため、落ちた際の衝撃も大きく、頭や身体を打つことがあります。 - ごみなどの誤飲
つかまり立ちをしていると視界が広がり、リビングにある小さなものに興味を示しやすくなります。おもちゃや食べ物のかけら、細かいゴミなどが手に届くと、何でも口に入れてしまう可能性が高く、誤飲事故につながります。 - モノが落下してけがをする
テーブルの上に置いているリモコンや小物、飲み物の入ったグラスなどに手を伸ばし、落とすことがあります。赤ちゃんが手に触れた物が頭や身体に落ちると、けがをするリスクがあるため、気を付けましょう。
安全対策として準備すること
赤ちゃんがリビングで安全に過ごせるようにするためには、事故防止のための対策が欠かせません。以下のような安全対策を行い、赤ちゃんの成長に合わせた環境を整えましょう。
- 危ないところに行けないようにする対策
- ベビーサークルを設置して、赤ちゃんが自由に動き回れないようにすることで、危険なエリアへの進入を防ぎます。リビングの広さや家具の配置に合わせて設置し、赤ちゃんが安全に遊べるスペースを確保することが大切です。
- 転落・転倒しそうな場所にフロアーマットを敷く
- 赤ちゃんが転んだり転落したりしても衝撃を和らげるために、厚みのあるフロアーマットをリビングに敷きましょう。ソファの周りやつかまり立ちをしやすい家具の周囲に敷くと、転倒した際のけがを軽減できます。
- 誤飲を防ぐために小物を置かない、掃除を徹底する
- 誤飲の恐れがある物は、赤ちゃんの手が届かない場所に移動するか、使用後に片付ける習慣をつけましょう。また、日常的にリビングの掃除を行い、床に落ちている小さなゴミを取り除くことが大切です。おもちゃや赤ちゃんの手に触れる物も、定期的に点検して安全な状態を保ちます。
- 家具に安全対策用品を付けて落下を防止する
- 家具やテレビボードなどの転倒防止や、引き出しのロック、ドアストッパーの取り付けなど、安全対策グッズを活用しましょう。赤ちゃんが動かしたり、手に取って引っ張ることで物が落ちてくる可能性があるため、家具の固定やロックは非常に有効です。
色々なモノがあるリビングは危険がたくさん
色々なモノがあったり、家族みんなが出入りしたりするリビングでは、赤ちゃんの危険なことがたくさんあります。事前に対策し、事故を未然に防げるようにしましょう。
※この記事は民間の保健師が監修を行っており、 医療や健康に関する情報が含まれています。
しかし、この記事の情報は一般的な知識やアドバイスを提供するものであり、必ずしも全ての状況や個人に当てはまるとは限りません。
そのため、この記事の内容を参考にする際には、信頼できる医療機関やかかりつけの医師に確認し、 専門家の指導を受けることをお勧めします。